LSIキーワードとマイクロモーメントについて学ぼう | SEO対策ドットコム

LSIキーワードとマイクロモーメントについて学ぼう

LSIキーワードとは

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要約:

  • LSIは、Googleが特許を保有している独自技術である。
  • LSIキーワードを活用できれば、SEOに好影響を与えることが可能。
  • 見出しに織り交ぜることで効果を高められる。

LSIキーワードとは

LSIキーワードとは、Latent Semantic Indexing(潜在的な意味をインデックスする)の略で、ページ内に記載されている単語同士の関連性や流れ、出現頻度などに基づいてコンテンツを解析する技術であり、Googleが取得している特許の一つです。

この技術は、共起語の考え方に近いもので、主題に置かれたキーワードに関連する意味やテーマをGoogleが理解しやすくするために使われます。

たとえば、「ダイエット」というキーワードに対して、「栄養バランス」「低カロリー」「運動」といった単語がLSIキーワードとして機能します。

つまり、LSIキーワードを適切に含めることにより、コンテンツの質が高いとGoogleから判断される可能性が高まるため、検索結果の表示順位が改善されると言われています。

LSIキーワードの調べ方

LSIキーワードは、共起語と近い性質を持っていますが、下記のような若干の違いがあります。

共起語は特定の単語が一緒に頻繁に使われるかどうかを基にしていますが、LSIキーワードはより広範なスコープを持っており、文脈や単語間の距離といった考え方も含まれています。

共起語は直接的な出現回数を示すのに対して、LSIキーワードは文書全体を通じて潜在的な関連性や流れを考慮する必要性があります。

共起語については、下記のツールで調べることが可能です。

潜在的な関連や流れを調べるには?

それでは、潜在的な関連性や流れはどのように調べればよいでしょうか?

例えば、Googleで「LSIキーワード」と検索したときに、以下のように検索結果の一番下に出てくる「関連性の高い検索」も潜在的なLSIキーワードの1つになります。

LSIキーワードで検索した際の潜在的なキーワード

Googleで「LSIキーワード」と検索した際に表示された結果(SERPs)だけでは問題解決に至らなかった場合、ユーザーは改めて違う再検索を行うことになります。

この再検索が行われた際のクエリ一覧が、「関連性の高い検索」として表示されています。

このようなことから「関連性の高い検索」は、ユーザーの潜在的なニーズが隠された「再検索キーワード」と呼ばれています。

重要度としては、左上から右下の順番にユーザーが求めている回答となるため、コンテンツに落とし込む際は、左上に表示されている再検索キーワードから早期に解決策を提示してあげると良いでしょう。

このキーワードは、Googleのみが保有しているユーザー行動に基づいたデータとなるので、直接Googleからリアルタイムでキーワードを得ることが求められますが、以下のツールを使えば簡単に調べることが可能です。

サジェストワードとは異なる

サジェストキーワードとは、Googleなどの検索エンジンの検索窓に文字を入力すると、入力されたクエリとよくセットで検索される言葉を候補として表示されるキーワードです。

LSIキーワードで検索した際のサジェストキーワード

サジェストキーワードは、ユーザーが検索する際の利便性を高めることを目的としているので、LSIキーワードと被ることも一部ありますが、少しだけ性質が異なります。

LSIキーワードは、検索数の多い人気キーワードやサジェストキーワードとは違い、テーマを構成するために必要なキーワードの結びつき方であったり、ユーザの潜在的なニーズを解決するためのキーワードを指します。

サジェストキーワードについては、下記のツールで調べることが可能です

見出しを構成する要素として使える

ページの見出しにLSIキーワードやサジェストキーワードを織り交ぜることでSEO対策が効率よく行えます。

LSIキーワードは潜在ニーズ、サジェストキーワードは顕在ニーズとなるので、双方からアプローチできるコンテンツを作成することが出来れば、自然とユーザーニーズに沿ったGoogleに好まれる情報を提供できるでしょう。

記事作成の準備段階で、LSIキーワードとサジェストキーワードで構成された見出しの骨組みを用意しておけば、文章は見出しの解説文を肉付けするだけで、良質なコンテンツを楽に仕上げることができます

ライバルサイトの見出しを調査するのに便利なツールは、下記の見出し抽出ツールをご利用ください。

マイクロモーメントとグルーピング

先程の「LSIキーワード」のサジェストキーワードで出てきたように、LSIキーワードのグルーピング方法に悩んでいる方も多いと思います。

ツールを使う前に、そもそもグルーピングのルールは、何を基準に選別したらよいでしょうか?

ここでは、Googleの提唱している4つの検索意図「Do」「Know」「Go」「Buy」クエリと言ったクエリ毎のカテゴリ分けを最初に行うことをおすすめします。

この分類は、”マイクロモーメント“と呼ばれており、これら4つの分類をしっかりと理解した上で、無料のマインドマップ作成ソフトなどに落とし込んで整理していきましょう。

以下で各々を解説していきます。

Doクエリ

Doクエリとは、「車買取の一括査定をしたい」「ネットバンクで口座を開設したい」「予備校の申込書をダウンロードしたい」といった「したい」を中心とした行動目的が決まっているニーズです。

このような意図で検索するユーザーは、その後に具体的な行動を起こすことが予想されるため、高いコンバージョン率が期待できます。
しかしながら、その性質上ライバルも多く、SEOの上位に表示させることが難しいキーワードです。

Doクエリをしっかりと獲得したい場合は、次のKnowクエリを解決するコンテンツを充実させて、まずはユーザーを納得させることで、サイトを信頼してもらい、コンバージョンページに誘導する必要があります。

その際、戦略的に内部リンクの導線を用意することが求められるため、リンクジュースを上手く活用しつつ、ドメイン力も強化しながら、適切なサイト設計を学んでおく必要があります。

上位表示化に苦戦している方は下記をあわせてご覧ください。

Knowクエリ

Knowクエリとは、「柏崎剛とは」「LSIキーワードとは」「バナナの栄養素」といった、ユーザーの「知りたい」「理解したい」といったニーズで、詳しい情報や答えを探すことを目的としたクエリです。

クエリに対する回答をいち早く得られるコンテンツであることを重要視しつつ、「誤りはないか」、「理解できる内容か」といった点も注意しながら、丁寧な解説を行うことが求められます。

これはPassage Indexingとも深く関連していると考えられます。

Knowクエリに関するコンテンツは、前述のDoクエリとは異なりコンバージョン率(成約率)が低くなる傾向があります。

そもそも検索数が膨大なクエリなので、まずは流入のフックにしたり、ブランディングそのものに有効活用するとよいでしょう。

Goクエリ

Goクエリとは、ナビゲーショナルクエリとも呼ばれる特定の場所やサイトに「行きたい」といったニーズを持つキーワードです。

例えば、「東京ディズニーランド」「Amazon」「紀伊國屋書店 新宿」というような、主に場所やサイト名を直接入力するタイプの指名検索が挙げられます。

「目的+エリア」といったクエリの場合は、競合が多く存在することから、Googleマイビジネスの登録が必須です。

店舗の詳細情報を拡充しつつ、ポジティブな口コミを増やすといったMEO対策が並行して求められるでしょう。

Buyクエリ

Buyクエリとは、「買いたい」「予約したい」と具体的な購買対象が絞り込まれたニーズです。

例えば「SEO書籍 購入」「安いレンタルサーバ 1000円以下」「柏崎剛 セミナー予約」というような、購買までに非常に近いキーワードが多く、そのほとんどはDoクエリで発生する疑問が解消されたあとに生まれるニーズです。

基本的に、Buyクエリはコンバージョン率が高いことから、ライバルサイトや広告も多く、Doクエリと同様の対策が求められます。

まとめ

LSIキーワードをもとに、Do、Know、Go、Buyと4つのマイクロモーメントに分類する方法も解説しました。

単純にLSIキーワードを放り込むのではなく、GoやBuyクエリに繋げるための順番や導線を鑑みた設計が求められます。

また、GoogleからSEOで高い評価を受けるためには、ユーザーの検索意図を正確に理解して、それらを満たすコンテンツを十分に用意することが必要です。

今回ご紹介したLSIキーワードとマイクロモーメントの特徴を捉え、自分が狙っているキーワードがどのカテゴリーに該当するのかを意識しつつ、ユーザーがどのようなコンテンツを求めているのかも把握した上でサイト設計を行うとよいでしょう。

YouTube動画 – 柏崎剛SEO対策チャンネル

よくある質問

LSI Graphとは?

LSI Graphは、ウェブサイトのSEOを向上させるために関連キーワードを提案するオンラインツールです。

再検索キーワードとは?

再検索キーワードとは、ユーザーが最初の検索で満足できる結果を得られなかった時に、次に行う検索のために使われるキーワードです。

LSIキーワードはSEO効果がある?

LSIキーワードを使うことで、コンテンツが関連性が高く、テーマに沿ったものとして評価される可能性が高まります。

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送信ありがとうございました。ご意見をもとにサイト改善に努めてまいります。

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