ネガティブなニーズの調べ方と使い方
目次
主観で情報発信をしない
SEO対策に関する情報を調べている皆さんは、何らかのビジネスに携わっている方が多いと思います。
サービス提供はもちろん、商品を扱っていたり、お店を持たれていたり、オンライン、リアル店舗を問わず、昨今はインターネットを活用して集客することは一般的になりました。
そのような中、自サイトを運用するにあたって、取り扱う商品や該当ジャンルのコンテンツをどうしてもポジティブに表現しがちです。
「うちのサービスは、便利で費用も安い!」、「この商品はすごく人気で安心して使ってもらえる!」といった具合に、良い表現ばかりを並べてしまいます。
しかしながら検索ユーザは、都合のよい情報だけを知りたがっているわけではない場合があります。
例えば、今話題のサービスで「マッチングアプリ」を参考に解説していきましょう。
様々な出会いを提供する便利なアプリではありますが、これから利用してみようと考えている人、または既に利用中の人がどのようなニーズを抱えているか調査してみると、意外なことがわかります。
ネガティブワードの調べ方
以下は、「マッチングアプリ」の【再検索キーワード】の抜粋と【サジェストキーワード】の本日時点のデータです。
再検索キーワード
再検索キーワードは、当サイトの別記事「良質なコンテンツ(?)> 再検索キーワードの重要性」にて詳細を説明しています。
サジェストキーワード
サジェストキーワードとは、正式には「Googleオートコンプリート」とも呼ばれ、クエリを打っている途中で自動的に予測変換が出現する機能です。
つまり、目的のキーワードと組み合わせて、頻繁に使用される複合キーワードになります。
ユーザーが検索キーワードを入力中に、オートコンプリートがクエリを表示します。たとえば、オートコンプリートが有効になっていると、ユーザーが「タ」と入力すると「タイル」や「タペストリー」といった候補が表示されます。Google はページに含まれるコンテンツなど、カスタム検索エンジンの特性を分析して、オートコンプリートを生成します。
オートコンプリートを使って検索候補を表示する
解析してみるとネガティブなキーワードが多い
結果を見てみると、「マッチングアプリ」に関して、ネガティブな印象を持っているユーザが多いことがわかる。
しかしながら、マッチングアプリを提供、またはマッチングアプリを紹介しているサイトは、このネガティブワードを見落としているか、把握はしていてもスルーしがちである。
当然の事ではあるが、自ら「マッチングアプリを使うと事件に巻き込まれます。怖い体験をしてください!」なんていう紹介サイトは少ないと思います。
ただ、ユーザが欲している情報は、ニーズワード一覧を見てわかるようにネガティブなキーワードで検索を行って、その上で「安心」できる情報にたどり着きたいといった意図が見えてくる。
ネガティブワードから逃げない
初心に帰りGoogleは何を求めているかを思い返してみよう。
そう、「ユーザーの検索意図を汲み取り、心の奥底に隠れた潜在ニーズを満たせる回答を用意すること」である。
つまり、ネガティブワードとは言え、ユーザニーズからは逃げないコンテンツを用意しなければならない。
では、あえて印象が悪くなる記事を書かなければならないのであろうか?
ネガティブワードの言い換え
ユーザの検索意図としては、「怖いことはない?」「事件になったりしない?」「やばい人はいない?」「既婚者に遊ばれたりしない?」といった不安を解消したい人が多数である。
ただ単に「怖い体験」や「既婚者に騙されたエピソード」を事例としてみたい人も中にはいますが、これから「マッチングアプリ」を導入しようと考えているユーザに向けて、必要なコンテンツには当たりません。
では、どのように表現すれば良いのであろうか。
察しの良い方は、既にピンときているかもしれませんが、こういった場合、見出しにおいてネガティブなワードでQuestionを出し、Answerとして回答文を記載すればよいと考えられます。
例えば、
「Q.既婚者に騙されて遊ばれることはない?」
「A.本マッチングアプリは厳正な個人情報照合システムを導入しており・・・(略」
「Q.やばい人がいるのではないか不安です。事件に巻き込まれたり、怖い体験はしたくないです。」
「A.男女問わず、個人情報や所得情報の詐称防止機能、ご本人との直接通話機能等が備えられています。また、○○万人のリアルタイムユーザに定期的にアンケートを実施しており、安全と答えられている方が98.6%です。」等
ネガティブキーワードは、検索エンジンからのフックとなる流入キーワードになるので、クエリはそのまま「疑問」として入れつつ、ユーザに安心してもらえるようにポジティブな内容を丁寧に回答するのだ。
まとめ
良質なコンテンツとは、「ポジティブで真面目な情報」といった内容だけではなく、「ユーザが本当に求めている情報」といった意味も込められている。
どこにでもあるような在り来たりな情報や、誰にも求められていない訴求側からの一方的な自己満足は、良質なコンテンツとは言えない。
中でもネガティブキーワードは、ユーザニーズはあるものの、そのキーワードの性質上、あまり使われるシーンが少ない。
つまりネガティブな題材を取り扱い、解決に至るコンテンツを用意しているサイトが多くないのだ。
他サイトとは一味違う、ユーザに求められているネガティブ要件を解決出来る専門サイトを作成するとGoogleに評価される可能性が高い。
当サイトの運営者。
主にSEO、SXO、Googleの考え方について、現場での経験をもとに、どのように対策を行えば良いかを具体的に解説できるよう努めています。詳しくはプロフィールをご覧ください。
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